Works 156

人事のAI原則

2019年10月発行

特集



はじめに 今こそ、議論を始めるべきときである

●AIとはどのような技術か 今、どこまで進んでいるのか
・ディープラーニングのその先へ 技術のホワイトボックス化が急がれる
・開発が進む、自律性、汎用性を持つAI ますますルールの存在が重要に
・AIが人間の知識や知恵を拡張し、人事の“Guess Work”にエビデンスを与える
Column:XAIの進化で、AIのブラックボックス問題は解決するのか

●AI 活用の進展で見えてきたそのリスクと課題
・AI活用にあたって考えるべき日本国憲法に定められた“個人の尊重”
・AIによるスコアリングが引き起こす“バーチャル・スラム化”
・責任の所在、不審者の特定……事業の現場で見えてきたリスク

●課題やリスクに向き合え 国内外で始まる“ 原則” 策定
・内閣府 人間中心のAI社会原則
“機械中心”ではなく“人間中心”の社会のための企業、個人のあるべき姿を提示
・人工知能学会 倫理指針
AIと社会とのかかわりを規定する 研究者、開発者のための“職業倫理”
・ピープルアナリティクス&HRテクノロジー協会 ガイドライン
企業と個人がともにメリットを享受する データ活用を目指す

●人事のAI原則を議論しよう
・人事のAI原則(草案)
この原則の目的は何か。誰に向けたものか
人事にとって「個人を尊重する」とはどういうことか
人事に求められるAIリテラシーとは何か
本人が同意すれば何をやってもいいのか
“透明性”と“アカウンタビリティ”は実現可能なのか
人がどれだけ関与することを求めるのか
“データ最小化”にいかに真剣に取り組むか

●人事のAI原則《暫定版》、発表

まとめ:機械とともにあるからこそ人間同士の対話を重視すべし/石原直子(本誌編集長)

連載

FROM EDITORS
本誌に掲載されているデータは2019年09月20日現在のものです。