分析2 役割に虫眼鏡をあててみた(1)
分析②-1
役割に虫眼鏡をあててみた
「キャリア曲線を描く調査」では、人々がキャリアの各ステージでどのような「役割」を担ってきたのかについて確認しました。ここでは、その役割に虫眼鏡をあてることで、みえてきたいくつかのポイントについて解説します。
もし、「あなたが仕事で担っている役割は何ですか?」と聞かれたら、何が思い浮かぶでしょうか。現在管理職の人は、“マネジャー”を連想されるかもしれませんし、プロジェクトを率いている人は“リーダー”が思い起こされるかもしれません。私たちは、「すべての人は仕事をするうえで何らかの役割を担っている」と考え、7つの役割を提示し、それぞれのステージでどれくらいその役割を担っていたかについて問いました。7つの役割とは、マネジャー・リーダー・アドバイザー・プロフェッショナル・フロントランナー・プレイヤー・サポーターを指します。
次ページからは、回答者から得られたデータを分析した結果に基づいて明らかになったことを紹介していきます。具体的には、役割を担うということはキャリア展望やキャリア満足にどのような影響があるのか、各ステージと役割にはパターンがあるのか、長いキャリアのどのタイミングでどの役割を担っていけばいいのか、といったことについて解説していきます。
text:津田郁
「マルチサイクル・デザインの時代」レポートPDF版