レコメンデーション&リファレンス

候補者の身元照会や信用調査を代行

2017年03月30日

Recommendation and Reference 代表的なサービス

候補者の身元照会、信用調査、犯罪調査、薬物検査などを代行し、調査結果を企業に提供する。Facebook、Twitter、ブログといったSNS上の情報を基に身元照会や素行調査を行う新たなテクノロジーも近年誕生している。企業は、問題のある候補者を採用前に把握することで損害リスクを軽減できる。候補者が自ら選んだ推薦者に自分を評価してもらうサービスや、従業員の評価を同僚が行う360度評価サービスもある。

人事との関連性

日本以外では一般的に利用されている。人事情報として犯罪歴や薬物使用歴、経済的な問題などを把握しておきたい場合は有益である。

サービス例

  1. SterlingBackCheck:逮捕歴やバックグラウンドを精査
    候補者の社会保険番号に基づく本人確認や、クレジット歴に紐づいた偽名や偽住所の候補を含めた逮捕歴、有罪判決の記録の有無を精査する。身元照会、薬物検査、学歴や職歴などのバックグラウンドも精査する。米国ほか192カ国での身元照会が可能で、自社の人事管理システムにも対応する。
  2. Checkster:身元照会など人事関連プロセスを自動化
    候補者の身元照会や面接といった採用プロセスのほか、同僚による従業員の360度評価といった人事考課や転職に向けたプロセスなど、さまざまな人事関連プロセスを自動化する。

ビジネスモデル(課金形態)

企業がシステムの利用料をサービス事業者に支払う

企業は通常SaaSの形態でレコメンデーション&リファレンスのシステムを購入する。サービス事業者は候補者の犯罪調査・薬物検査・学歴や職歴などのバックグラウンド調査を代行する。料金は調査内容や件数などによる。購入後1年間のメンテナンス保証が付く場合もある。

今後の展望

ビジネスの歴史は古く確立された市場で、今後も安定したビジネスとして存続するだろう。企業は常に人材の質の担保やリスクヘッジをする必要があるため今後の展望は明るいといえる。

グローバルセンター
村田弘美(センター長)
鴨志田ひかり(客員研究員)

HRテクノロジーマップ

※クリックすると拡大 出所:TTL "Talent Acquisition Technology Ecosystem"を基に再分類し筆者作成(2016.10)

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