面接管理ツール
面接日時・工程を管理
面接管理ツールは、「面接の設定」と「面接内容の管理」の2種類があり、面接の経験が少なくても効果的な面接を行える質問ガイドなど、面接の段階に応じたサポートをする。
求職者が仕事内容や面接担当者に関する情報を入手するサービス、面接担当者がレジュメなどの求職者情報を収集するサービス、さらに面接担当者が求職者について記した評価やメモを次の面接担当者に引き継ぎ、質問内容が重複しないようにするサービスがある。
人事との関連性
面接管理ツールを利用する目的は、手作業が多い採用プロセスをより効率的で質の高いものへと引き上げることである。クローズドな情報をシステム化し、複数の面接担当者が情報を共有することで、たとえば人物の評価に関する面接、技術に特化した面接というように、多面的な評価も可能となる。また、面接担当者が行うべき評価の内容も人事が掌握し標準化できる。
サービス例
- Reschedge:面接の全体スケジュール管理
面接担当者全員の予定表を見比べ、面接の日時と場所を一括調整するツール。連続する面接の管理やサポートをする。自社のATS(応募者追跡システム)にも統合できる。 - scheduleThing:小規模企業向け総合スケジュール管理
面接を含む事業運営上のさまざまなスケジュールを総合管理するツール。顧客とのミーティング、面接、会議室の予約などを一元管理する。主に小規模企業向け。 - TALENTRON:面接経験の少ない担当者向けの質問ガイド
面接担当者が求職者の過去の行動を掘り下げる質問を効果的にするためのツール。予めテンプレートの中から募集職種に適した質問を選択し、携帯端末でそれを参照しながら面接できる。評価コメントや順位のソート(並べ替え)なども可能。
ビジネスモデル(課金形態)
企業がソフトウエア使用料金をサービス事業者に支払う
基本サービスの利用料金は月額20~175ドルなど、内容や規模、件数により異なる。
今後の展望
面接管理ツールの市場の成熟度は高い。採用管理に便利なATSは、面接スケジュールの管理機能を備えていないものが殆どである。しかし一般的なスケジュール管理については、既にAI(人工知能)アシスタントが行うほど技術革新が目覚ましい。いずれAIアシスタントが複雑な面接スケジュールを管理するようになるだろう。
グローバルセンター
村田弘美(センター長)
鴨志田ひかり(客員研究員)
HRテクノロジーマップ
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2017年05月19日(一部改訂)