分析4 転機をつぶさに探索してみた(1)

2019年07月04日

分析④-1

転機をつぶさに探索してみた

皆さんは、これまで仕事への姿勢が大きく変わるような「転機」を経験したことはあるでしょうか? 転機となる経験を見てみると、転職や転勤、昇進・昇格、ライフイベント、人との出会いや自分の病気など、多様かつ複雑な様相が浮かびあがりました。そこで私たちは、転機に関わる経験のパターンに基づいて、転機を5つのグループに分けてみました。

グループAには、転職や転勤、海外赴任など「仕事の場の変化」を経験した人が多く含まれました。比率は35.3%と最も多くなっています。
グループBは、結婚や恋愛、子供の誕生・自立などの「ライフイベント」を経験した人が多く含まれました。比率は25.8%とグループAに次いでいます。
グループCは、昇進・昇格、異動など「職務・役割の変化」を経験した人が多く含まれました。12.4%の少数派です。
グループDは、仕事の価値や意味を深く考えたり、重要な人と出会うなど「仕事の価値や意味の深化」をした人が多く含まれます。11.9%とこれも少数派。
グループEは、仕事での不満や悩み、挫折や病気など「仕事や生活上の問題」を経験している人が多く含まれました。14.6%を占めています。

このパートでは、この5つのグループの違いに着目して、「転機」が人にどのような影響をもたらすのかを探索してみました。

4-1.jpgtext:大嶋寧子
「マルチサイクル・デザインの時代」レポートPDF版