Works 35

キャリア動線を育むもの

1999年08月発行

特集

キャリア動線を育むもの

キャリアデザイン支援に向けた 「キャリアモデル」の研究
古野庸一(ワークス研究所 主任研究員)  藤江嘉彦、小野晶子(ワークス研究所 研究員)

[イントロダクション]

I.  キャリアデザインの「必然性」と「難しさ」 古野庸一

II. キャリアモデル構築とその理論背景  藤江嘉彦
II-1:キャリアデザインに役立つキャリアモデル
II-2:キャリアモデル構築の試み
II-3:キャリアモデル仮説

III. キャリアモデルを用いた転職経験者のキャリア志向分析  藤江嘉彦・小野晶子
III-1:調査概要
III-2:キャリアデザインシーンにおけるキャリア志向診断
III-3:アセスメントによるキャリア志向測定の試み

IV. キャリアモデル活用から抽出された考察  小野晶子
  考察1.「志向・職業観」はどこからやってくるか
  考察2.本人の志向表現とインタビュー診断にはなぜ違いが生じるのか
  考察3.仕事満足度は何に影響されるのか

V. モデルを使うことによる効果、今後の展開  古野庸一 参考文献

[インタビュー・寄稿]

インタビュー:自分にとっての「ゴール」はどこにあるのか?
楠木 建氏(一橋大学商学部/イノベーション研究センター助教授)

インタビュー:コンピテンシー・マネジメントによる企業内キャリアサポート
久慈洋子氏(ウィルソン・ラーニング ワールドワイド 取締役R&D部長)

インタビュー:キャリア形成におけるネットワークの重要性
渡辺 深氏(上智大学文学部 助教授)

寄稿:アメリカの企業におけるキャリア開発 ―方法とモデル
リー・J・リッチモンド氏(メリーランド州ロヨラカレッジ 教育学 教授/大学院 教育カウンセリング学科 ディレクター)
ハーベイ・シュメルターディビス氏(キャリア・ディベロップメント・コンサルタント)
デボラ・P・ブロック氏(サンフランシスコ大学 教育学部 教授)

研究会報告
エンプロイアビリティの向上を主眼とした 「日本版コミュニティ・カレッジ」創設へのアプローチ
村田弘美(ワークス研究所 研究員)
杉浦 舞(ワークス研究所 客員研究員)
研究会参加者
苅谷剛彦氏(東京大学大学院 教育学研究科 助教授)
黒澤昌子氏(城西大学 経済学部 助教授)
山田礼子氏(プール学院大学 国際文化学部 助教授)

調査研究レポート
技術人材の流動化阻害要因の抽出とその解決策の提言
エンジニアの最適配置が産業競争力強化につながる
豊田義博(ワークス研究所 主任研究員)
土肥正和(ワークス研究所 研究員)

■連載

・交差点
迷える学生たちに大学と企業は何を提供すべきか
高木晴夫氏(慶應義塾大学大学院 経営管理研究科<ビジネススクール>教授) VS 古野庸一(ワークス研究所 主任研究員)

・著者からのメッセージ
『すぐれた組織の意思決定』
印南一路著(慶應義塾大学 総合政策部 助教授)

『世界大不況への警告』
ポール・クルーグマン著 三上義一訳(作家)

『リーダーシップ・エンジン』
ノール・M・ティシー、イーライ・コーエン著 一條和生訳(一橋大学 社会学部 助教授)

・人材マーケットの論点
木下雅也(仕事の教室 編集長)
三牧義明(デジタルビーイング 編集長)
馬場洋介(UターンIターンビーイング 編集長)

・時評
労働者派遣法の改正審議をめぐる迷走
鈴木敦雄(ワークス研究所 主任研究員)