Works 93

日本型リーダーシップ進化論 大転換とグローバル時代に適応せよ

2009年04月発行

特集



はじめに 現代から未来にどう「適応」し「進化」させるのか

●SECTION1―グローバル資本主義が修正を迫られる大転換の実像
日本の強みを現代にマッチさせる経営者の哲学が問われている/中谷 巌氏(三菱UFJリサーチ&コンサルティング 理事長)
19世紀から続く近代国家・産業文明型社会が行き詰まり、大転換を迫られる/福井憲彦氏(学習院大学長)
COLUMN:リーダーシップ研究はより本質へと向かっている/小野善生氏(関西大学商学部 准教授)

●SECTION2―大転換期を生き抜く、日本企業的リーダーシップとは
対談:文化や思想の根本に立ち返り「間に生まれるもの」を大切にする/松岡正剛氏(編集工学研究所 所長) × 金井壽宏氏(神戸大学大学院経営学研究科 教授)
経営者としての「己」を知るには現場で経営者の経験を積むしかない/冨山和彦氏(経営共創基盤 代表取締役CEO)
「創って、作って、売る」のワンセットを持たせ、若手を育てる/三枝 匡氏(ミスミグループ本社 代表取締役会長・CEO)
リーダーが強すぎるより弱くなりすぎるのが日本の弱点/佐々木毅氏(学習院大学法学部 教授)
米国レポート:輝かしい個人から集団の機能へ リーダーシップの再考が進む/デイヴィッド・クリールマン氏(人材コンサルタント)

●SECTION3―日本とアメリカに見る リーダーシップ新スタイル研究
「Know-Why」を共有しフォロワー全員がリーダーシップを発揮する組織に/中竹竜二氏(早稲田大学ラグビー蹴球部 監督)
リーダーは「See」と「Believe」にこそ、多くの時間を割くべき/スー・エイドルハート氏(SYパートナーズ プリンシパル)

●SECTION4―新時代のリーダー育成の萌芽をレポートする
日本とは何かを真摯に語り、新たな知と変化を創発する人材の育成を目指す ハイパーコーポレートユニバーシティ[AIDA]/編集工学研究所
めまぐるしく変わる環境の中で、立ち戻るべき理念や社会への使命感を共有 理念共有研修/グロービス
経験を学びに変える仕組みを現場のOJTに埋め込む/谷口智彦氏(ワークス研究所 客員研究員)

まとめ 組織の一体感を再認識し、新時代に向けて智恵を耕す……日本的進化の可能性を模索すべき/高津尚志(本誌編集長)

■連載
・組織の奥義
今回のお題「クラシックピアニストに学ぶ、異分野交流」松本あすか氏(ピアニスト)

・WORKS WORLD FRONTLINE
中国(田中信彦氏)/北米(デイヴィッド・クリールマン氏)

・成功の本質
第43回 iQ/トヨタ自動車
監修 野中郁次郎氏(一橋大学名誉教授)


・人事の哲学~大転換期を支える中国古典の智~
第二話「不況期の経営・人事施策」

・Career Cruising
清水国明氏(タレント・自然楽校代表取締役社長)

・健康経営のココロ キーワードで読み解くメンタルヘルス
「対策の第一歩」

・起源探訪
第4回「工場内請負労働」

・読んでみませんか
『企業文化――生き残りの指針』
『仕事の思想』
『強い会社は社員が偉い』
『社長が変われば会社は変わる!』


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