Works 78

雇用・統治法制の新地平

2006年10月発行

特集



はじめに 共同体がなくなる日

編集担当 荻野進介(本誌)

第1章 労働版の民法がもたらす衝撃
Part1 労働契約法 立法の背景とそのポイント
菅野和夫氏(明治大学法科大学院教授)

Part2 労働契約法 労使はこう考える
手続きが煩雑で現場の混乱を生むだけだ/伊藤雅人氏(東京商工会議所 労働委員長、オーデリック取締役社長)
就業規則は労働契約とは関係ない/長谷川裕子氏(日本労働組合総連合会総合労働局 総合局長)

Part3 会社と労働者の争いはなぜ増えるのか
山川隆一氏(慶應義塾大学法科大学院教授)

Part4 労働立法の最近の流れと労働契約法
寺山洋一氏(香川大学法学部教授、平成国際大学客員教授)

第2章 役員は従業員の出世頭か
Part1 日本の企業統治はどう変わってきたか
矢内裕幸氏(日本取締役協会 専務理事)

Part2 これからの経営に必要な3つの施策
I 役員の報酬決定に より一層の透明性・客観性・独立性を
阿部直彦氏(タワーズペリン マネージングプリンシパル 駐日代表)
II 指名委員会は次の経営陣をどんな基準とプロセスで選ぶのか
川島いづみ氏(早稲田大学社会科学総合学術院教授)
III 経営品質向上のための内部統制
八田進二氏(青山学院大学大学院会計プロフェッション研究科教授)

Part3 日本企業 新しい統治のかたち
社長交替に効果を発揮した 任意設置のアドバイザリー・ボード/帝人
委員会設置で社内が変貌 経営のアクセル役としての統治体制/パルコ
企業理念を定款に 「理念による経営」を着々と進める/イオン

Part4 米英独仏の統治体制を比較する
高橋俊夫氏(明治大学経営学部教授)

Part5 もの言う株主が経営に求めるもの
年金通じ株主=国民の時代に 企業は公器としての自覚を/矢野朝水氏(企業年金連合会 専務理事)
海外投資家にも理解される 情報開示と説明を/マーク・ゴールドスタイン氏(ISSジャパン 代表取締役)
「もの言う」個人株主 透明性と社会的責任を求める/森岡孝二氏(株主オンブズマン代表、関西大学経済学部教授)

おわりに 働き方モデルのあり方が問われる
工代将章(本誌編集長)

■連載

・ハイ・パフォーマンスを生む現場を科学する 野中郁次郎の成功の本質
第28回 アルビレックス新潟
監修 野中郁次郎氏(一橋大学大学院国際企業戦略研究科 教授)


・決断の瞬間
齋藤真織氏(テレウェイブ代表取締役)

・おもてなしの源流
第2回 花街

・著者からのメッセージ
『資本主義から市民主義へ』
岩井克人氏(東京大学経済学部教授)
『企業ミシュラン』
渡邉正裕氏(株式会社My news Japan代表取締役)
『江戸に学ぶ企業倫理』
日本取締役協会


・カタリスト 人と組織の新・論・点
加藤源重氏(福祉工房あいち代表)