Works 54

人事リスク新局面

2002年10月発行

特集1

人事リスク新局面

序にかえて 御成敗式目から遠く離れて
荻野進介(ワークス研究所 編集担当)

第1章 どこまで企業のもの?どこから個人のもの?――職務知財をめぐる問題
Part1 退職者による企業機密漏洩はこう防げ
中島 茂氏(弁護士)
高井伸夫氏(弁護士)
・企業ケース 日本アイ・ビーエム

Part2 社員の職務発明・特権は誰のものか
・企業ケース 三菱化学
・特許法の見直しと新たな技術者マネジメント
玉井克哉氏(東京大学先端科学技術研究センター 教授)

第2章 人事制度の基本は、「社会の納得性」「社内の納得性」。
Part1 近づくか、「同一価値労働同一賃金」型社会

Part2 一度きれいに整理しよう、という改善運動を
・異職務間の正確な比較は無理。現状では同一労働の場合が問題となる。
森戸英幸氏(成蹊大学法学部 教授)

Part3 大切なのは納得性。過度の原理原則適用は硬直化を生む
原井新介氏(富士ゼロックス)

第3章 情報開示の徹底が企業にもたらすこと
Part1 人事部が、従業員から情報開示・訂正を要求される日
――個人情報保護法が企業経営に与える影響――岡村久道(弁護士)
・人事考課開示訴訟の素地は揃った。あとは、開示と異議申し立て可能な制度作りを急ぐこと
角田邦重氏(中央大学法学部 教授)

Part2 日本に内部告発者保護法は成立するか
宮坂純一氏(奈良産業大学経営学部 教授)
・法令違反を未然に防げ。NECのヘルプライン体制

おわりに 客観律と組織ルールの融合を目指して
田尾雅夫氏(京都大学大学院経済学研究科・経済学部 教授)

特集2

インターンシップが"流行"から"常識"となる日

I .学生希望者10万人超、受入企業も万単位
II .カリスマ・インターンが語る本音
III . インターンシップが採用手段化した背景
IV.採用インターンシップの当面の課題

■連載

・著者からのメッセージ
『人と組織のハイパフォーマンスをつくる―コーチングマネジメント』
伊藤 守氏(コーチ・エィ/コーチ・トゥエンティワン 代表取締役社長)

『日本経済 企業からの革命―大組織から小組織へ』
野口悠紀雄氏(青山学院大学 教授)

『社長!それは法律問題です―知らないではすまないビジネスのルール』
中島 茂氏(中島経営法律事務所 代表)、秋山 進

・カタリスト 人と組織の新・論・点
「音」と「人」を操り、操られる触媒役
尾高忠明氏(指揮者)

・ハイ・パフォーマンスを生む現場を科学する 野中郁次郎の成功の本質
第4回 デンソー/二次元レーザーレーダー・システム
監修 野中郁次郎氏(一橋大学大学院国際企業戦略研究科 教授)

・リーダーの軌跡
玉塚元一氏(ファーストリテイリング 取締役副社長)

・DATA COLUMN データは口ほどにモノをいう
社会進出とともに、選択をせまられた女性たち。
徳永英子(ワークス研究所 研究員)

・人材マーケットの「論点」甲論乙駁
行政が手の届かない分野に進出し、使命が終われば次のステージへ
中島彰彦氏(アソウ・ヒューマニーセンター 代表取締役)
猪田三男(リクルートエイブリック 九州支社長)

・ウェブインフォメーション/works-i.com
・前号を振り返る