対話型社会の学び方を研究するプロジェクト
リスキリングが流行する中、学ばない個人に対する支援の方法を模索する企業は多い。日本的経営の要であった企業内教育は、OJTと階層別教育を軸に進められてきたが、近年、教育そのものの質的な転換が求められている。学びの風土づくりに貢献する「対話型の学びの場」の効用についてエビデンスと具体策を提示する。
コンテンツ
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なぜいま対話型の学びなのか
人的資本経営、リスキリングなど、人材投資の必要性が大きな話題になる中、「学ばない個人をいかに学ばせるか」各企業が頭を悩ませている。事業展開にも大きな影響を及ぼすこの問題に企業としてどのように対処するのか。個人の学習行動を変える対話型の学びについて考える。
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対話型学びのモデルとは何か
企業内教育の質的転換が求められている。学ぶことは、考え方を変えることだ。考え方を変えるには「自己と他者との対話」が必要だ。教える者と身に付ける者という立場に留まらず、これまでの知恵では対処できない問題について、どのように互いの知恵を交換し相互作用の場をつくればよいのか。相互アウトプットに基づく学びのモデルを紹介する。
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対話型学びの効果をさぐる
インプット型の学びの効果は習熟度を測定すれば明らかだ。一方、対話型の学びは何をもたらすのか。相互アウトプットに基づく学びの効果について職場での実験結果を紹介する。
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対話型学びを進める職場
人的資本経営、リスキリングなど、人材投資の必要性が大きな話題になる中、対話型の学びコミュニティの活性化によって、組織の学びカルチャーを作り始めた企業がある。個人の学習行動を変える対話型の学びを実践する職場について紹介する。
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対話型の学びの場を創る「対話」
丸井、IBM、旭化成、ソニーの各社の人事パーソンと一緒に、個人が持つ能力をどう高め、価値創造につなげるか。働く個人が「学びの主導権を取り戻す」とはどのような状態かを研究会で議論しました。議論の内容をお届けします。
報告書・論文
プロジェクトリーダー
プロジェクトメンバー
- 矢野眞和(東京工業大学名誉教授)
- 今城志保(リクルートマネジメントソリューションズ 組織行動研究所 主任研究員)
- 谷本智子(アソシエイト)