センサーデバイスを活用したコミュニケーション可視化プロジェクト

2018年03月01日発行

「人事はデータをもっと活用するべきだ」と言われるようになって久しい。
先進的な企業は、これまでの「経験」と「勘」に頼った人事ではなく、評価、昇進といった実績や成果を記録したデータ、コンピテンシーや360 度評価などの上司や同僚によって観察されたデータ、満足度調査や性格検査のように本人が回答するデータなど、あまり有効に活用されていなかったデータを、より積極的に活用しようと動き始めている。ただし、上司や同僚による360 度評価や本人が回答する満足度調査といった人事データは、私たちの「主観」に基づくデータである。その一方で、テクノロジーの急速な進化によって行動履歴や身体の動きなど、「客観」的データの取得も可能になってきている。

リクルートワークス研究所は、2017 年6 月に株式会社DeNA Games Osaka(現株式会社ディー・エヌ・エー)と共同でセンサーデバイスを活用した「コミュニケーション可視化プロジェクト」を実施した。音声、体の動き、位置情報などのデータは、どのように組織におけるコミュニケーションを可視化するのか。その分析結果を紹介する。