自己信頼
2010年度の研究テーマは、「人材育成・成長」。人材育成の方法をもっと形式知化してみようという、壮大な夢を掲げて研究活動を行いました。
プロジェクトの概要
人材育成・成長
2010年度は、もっとも古くて新しい「人材育成・成長」をテーマに1年間研究を行います。
企業の競争力の源泉は「人材」に他ならないということは、常に語られてきたことですが、現実にはそのための投資(金銭的・時間的)は、景気に左右されやすい不安定なものでした。また、人材育成のための方法も、OJTという名の「暗黙な」ものであり、必ずしも計画的、科学的なものではありませんでした。
そこで、人材育成の方法をもっと形式知化してみようという、壮大な夢を掲げて研究活動を行うことにしたのです。
グローバル化の進展、高齢化(職業寿命の長期化)、経済成長の鈍化による豊かな経験機会の喪失、イノベーション・変革への期待の高まり、など、改めて人材育成にフォーカスを当てる理由は多々あります。
ひとつは企業内人材育成モデルの構築という視点から、ひとつは個人の持続的成長という視点から、そしてもうひとつは人的資本を高める教育や職業訓練政策のあり方という視点から、研究を進めてまいります。
プロジェクトの内容
研究テーマ:自己信頼についての研究
企業や個人へのインタビューや大規模調査をもとに自己信頼の概念を明らかにした。自己信頼は、3つの下位概念、すなわち、「自分への信頼」「良好な人間関係」「未来への希望」から成り立つことが示され、また、18の項目からなる自己信頼の尺度の作成も行った。作成尺度をもとに、役職別、プロ度別、年齢別など、属性による自己信頼の値の変化を追い、検討した。