アジア8カ国+その他エリア5カ国=13カ国の大卒者の入・転職実態調査
これまで存在しなかった、アジアの就業実態に関する比較可能な調査データを収集し、アジアに関して共通性と差異を明らかにすること
プロジェクトの概要
グローバル採用
2012年度の研究テーマは「グローバル採用」。グローバル化が進む中で、場所や国籍を超えた人材の採用はどのように進むのか、その成果を上げるためには、何が必要なのかを探索していきます。
ビジネスの現場は、着実に海外へとシフトしています。製造拠点としてだけではなく、営業・販売拠点として。流通・サービス業の海外でのサービス展開も、拍車がかかっています。
そのビジネスを推進していく上では、日本人以外のプレーヤーが欠かせません。事業戦略立案において、現地でのサービス展開において、現地をよく知る人材は、欠くべからざる経営資源です。
しかし、そうした人材を、私たちは、まだ十分に活用しているとはいえません。Global War For Talentに、本格的に参入しているとはいえません。
内なる国際化も、重要なテーマです。そして、その推進の早道は、オフィスにいる人材が多様になること。「日本人・男性・正社員・新卒」という人たちが主役であったかつての日本企業から、個人属性が問われない近未来の日本企業へと変貌していくためには、多くの外国人が入社し、定着していくことが求められます。
グローバル採用は、外国人に限ったことではありません。成長領域へのシフトにあわせて、日本人が海外で働くケースは増えていきます。日本人社員の「求める人物像」も、変わっていくはずです。また、グローバルでの成長・活躍を想定し、日本市場を飛び出る優秀な若手も増えています。どのようにしたら、彼らを振り向かせることが出来るのでしょうか。
プロジェクトの内容
- 現地情報の収集
- 調査実施(アジア8カ国:9月→その他エリア5カ国:12月)
- 比較分析(→基本報告書・分析報告書作成)
- 海外リリース
プロジェクトの成果・報告書
集計・分析トピックス
- 仕事をする上で大切なものは、日本を除くすべての国で「高い賃金・充実した福利厚生」が最多、日本は「良好な職場の人間関係」
- アジアでは転職を繰り返すというが、正しくは「一部のひと」が繰り返す
- 日本の転職率は、決して低いわけではない
- 日本以外は、転職すると、年収が上がることが多い など
研究レポート
プロジェクトリーダー
- 萩原牧子